運動しているのに痩せない原因とは?!
生活や運動消費エネルギーの計算ができる METS 法ですが、人間の消費エネルギー(代謝)とい うのは簡単に数字で表すことは実は難しいんです。例えば年齢/体重が同じ人でも運動神経など で微妙に異なります。(これは基礎代謝にも言えることです)
米国のサイト、mensjournal ではこの消費カロリーの概念を考えるにあたって非常に興味深い研 究結果を載せた記事を掲載しています。
以下、翻訳部分になります。
仕事場に自転車で通い、ランチタイムにはウォーキングをし、仕事後にウエイトトレーニング をすれば当然、ジムに行かない人より大量のカロリーを消費すると思われがちですが、実はそ うでもないのです。
人間の身体は高い身体活動レベルに適応するため、他人と比べて⻑時間ハードな運動をしたか ら多くのカロリーを消費する訳ではないと最近の研究で判明しています。つまり重要なのは食 生活の改善です。
全てがある一定のレベルを過ぎると身体がエクササイズに慣れてきます。エクササイズを始め て数ヶ月もすると体重の減少が停滞する原因の一つです。
研究チームは様々なフィットネスレベル の 332 人の男女を集め、この分野では過去最大規模の 研究を開始しました。
1 週間にわたって、研究者らは毎日、被験者の摂取カロリーを記録し、身体に装着し た加速度 計を使って毎日の活動レベルを計測しました。
その結果、非常に興味深い事実が明らかになりました。
活動強度が中程度の人々は低い人々より約 200kcal 多く消費していましたが、高い人々とは変 わらなかったのです。
この結果は、エクササイズによる利益はカロリー消費という面では停滞するということ をはっ きりと示しています。
体重減少を目標としているのであれば、ジムでどれだけの時間を過ごすかということも大事で すが、食生活に注意を払うべきですね。 「体重減少のためには、エクササイズを増やすことよ りも、食生活の変化の方が大きな効果があります。 エクササイズが大事ではないと言っている のではなく、実際エクササイズは不可欠ですが、運動量を増やすだけでは効果的なダイエット にはならない、ということです」 トレーニングはできても1週間に3回程度だとしても、食事 は1日3食、1週間で21食、1ヶ月で約90食。人によっては90回分のトレーニングとい う人もいます。
この研究からも“消費カロリー”というものは、少し曖昧で捉えづらいものであることがわかりま すね。
食事の内容や量を普段と変えず、今習慣としている筋トレや有酸素運動の量を少しだけ増やし て体脂肪、体重を落とそうというのは結構成果が出づらいものです。
食事の改善を考えるのと考えないのとでは雲泥の差があると言ってよいでしょう。
筋トレやジョギングはしているけど食生活は変えていないという方で、成果がなかなかでてこ ないという方は今回の記事を参考にしてみてください!